2011年10月29日

仮設支援情報レポート No.22

仮設支援連絡会 支援情報レポート

震災がつなぐ全国ネットワークの分科会として全国各地で仮設住宅支援を行っている団体が集まる仮設支援連絡会が発足しています。各地の仮設住宅への支援に関するレポートをお伝えします。
ROADプロジェクト東京事務局 頼政良太

過去のレポートはこちら↓
http://blog.canpan.info/shintsuna/category_39/
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〜釜石・平田仮設住宅〜
釜石市の平田地区に立つ仮設住宅は、ケア付き仮設住宅と呼ばれています。ケアゾーン・一般ゾーン・子育てゾーンの3つに分かれていて、それぞれに少しずつ特徴があります。ケアゾーンの特徴は、仮設住宅同士がウッドデッキによってつながっているということです。仮設住宅の棟が向い合せに設置してあり、その真ん中の通路にはアーケードのように屋根がついています。ケアゾーンには、車椅子の方や高齢の方が優先的に入られているそうです。仮設住宅の住居部分は一般の仮設と変わらない間取りだそうです。このケアゾーンでは住民の方同士もお互いに交流を持ちやすいと感じているようです。
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一般ゾーンは呼んで字のごとく一般に仮設住宅と呼ばれる建物が立ち並んでいます。ただ、こちらも仮設住宅同士が向かい合う形で配置されていますので、玄関を出ると向かいの玄関が見えるようになっています。子育てゾーンでは遊具が設置してある公園のようなスペースが併設されています。このゾーンに入居している方はお互いに子どもがいる家庭なので、子どもの声や物音などもそんなに気にならないという声もあるそうです。
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この仮設住宅の真ん中には、サポートセンターが設置されています。サポートセンターには、釜石市から委託を受けた業者が入っていて、デイサービスセンターのような形で運営をされています。このサポートセンターが入居者の見守りなども行うそうです。また、サポートセンターとは別に談話室も設置してありますが、その談話室の鍵はサポートセンターが管理しています。サポートセンターには、「談話室を積極的に使おう!」という手作りのポスターが貼ってあり、予定が入っていなければ住民の方は自由に使えるようです。

まけないぞう作りを行っていた時に、あるお母さんの提案で毎週水曜日は手芸の日にして談話室を朝から晩まで開けておきましょう!ということになりました。お昼はみなさんで持ち寄って談話室のキッチンで作ればいいじゃない!というアイデアまで自然と出てきました。こういった住民の方の動きをボランティアやサポートセンターがまさにサポートしていくことが大事なのではないかと思います。ケアゾーンだけでグループが出来るわけでなく、一般ゾーンの方とも一緒になっているのがいいなぁと感じました。お互いがお互いをケアしあう関係性というのがまさに育まれていて素晴らしいなぁと思いました。こういった関係性を大切にしていくことが大事なのではないでしょうか。
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2011年10月25日

仮設支援情報レポート No.21

仮設支援連絡会 支援情報レポート

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〜木造仮設住宅の悩みと解決〜
住田町の旧下有住小学校の仮設住宅。すべて木造で作られたこの仮設住宅にもさまざまな悩みがあります。木造仮設とはいえ、やはり仮設住宅なので普通の住宅とは建設方法が違うようです。住田町の仮設住宅は木のパネルを枠に縦方向にはめ込んでいく建設方法でした。住田町では、震災が起こった3日後にこの木造仮設住宅の建築を決めたそうです。本来は県が設置する仮設住宅を町の予算で建設をしたとのことです。
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木造仮設住宅の中も少し見せていただきました。間取り自体は普通の仮設住宅とあまり変わりません。しかし、屋根裏のスペースを収納に使えたり、改造しやすいというメリットがあります。木造の戸建てであるということで、住民の方同士も心のゆとりが生まれやすいのではないか、という雰囲気を感じました。一方で、住みづらさを感じている方もちらほらいらっしゃいます。やはり長い間住んでみると、様々な問題点が浮彫になってくるようです。例えば、木のパネルと木のパネルに隙間があるために雨漏りをしてしまうことがあるそうです。これは、仮設住宅という短い期間の住居を想定しているためで、仮設解消後には木材のチップとして利用したり出来るようにするためで、防腐剤などの薬剤を塗ってしまうと、チップにすることが出来ないためだそうです。そのほかにも、風呂、トイレと台所との境目が薄いカーテンで仕切ってあり気持ち良くはない、ということもおっしゃっていました。カーテンで仕切られているため、冬場のお風呂がとても寒いという欠点もあります。このように、仮設住宅には住んでみて初めてわかる問題がたくさん出てきています。
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こういった住みづらさに対して、たとえば元大工さんの住民の方が家を改造していたり、その改造方法をご近所にお伝えしてみんなで一緒に暮らしの工夫を取り入れたりと、ご近所づきあいの中で解決されています。木造住宅で改造がしやすい分、よそのお宅にも知らせよう、という効果が少しはあるのかもしれません。プレハブの仮設と比べて、そういった生活の知恵をみなさんで共有されているような感じがしました。この棚の作り方はお隣の大工さんに教えてもらったの。という声がチラっと聞こえてきて、住民の方同士のつながりがやっぱり大切なんだなぁということを改めて感じました。
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2011年10月14日

仮設支援情報レポート No.20

仮設支援連絡会 支援情報レポート

震災がつなぐ全国ネットワークの分科会として全国各地で仮設住宅支援を行っている団体が集まる仮設支援連絡会が発足しています。各地の仮設住宅への支援に関するレポートをお伝えします。
ROADプロジェクト東京事務局 頼政良太

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〜住田町旧下有住小学校仮設住宅〜
今回は岩手県の住田町にある仮設住宅を見学させていただきました。中有住仮設住宅は、沿岸部から少し内陸に入った小さな町、住田町に建てられています。住田町の仮設住宅は全部で3か所に建設されています。旧下有住小学校に建てられた仮設住宅は住田町の中でも最大の63戸。すべて木造仮設、戸建てタイプです。
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この仮設住宅に入居している方は約8割が陸前高田市出身の方で、残りは釜石市や大船渡市からの入居が多いそうです。陸前高田市の中でも、特に気仙沼市にほど近い気仙町から入居されている方が比較的多いそうです。この旧下有住小学校の仮設には集会所や談話室は設置されていません。しかし、旧下有住小学校の校舎がその役割を担っています。小学校の校舎は木造建築で、鍵の管理は仮設住宅の自治会長さんが行っています。この小学校を仮設住宅の皆さんでまずは掃除から始め、様々な催しを開催する場として使っています。例えば、ヨガ教室を行ったり、手芸教室をしたり、みんなで棚づくりをしたり…住民の方も積極的に使っているようで、既に仲良し手芸グループが出来ていたりします。この仮設住宅に拠点を置くNPOも手伝いながら、住民主体の活動が展開されています。また、近隣の畑をお借りして畑作りも行っているそうです。仮設住宅の近くに元々住んでいる方が好意でお貸ししてくれたそうです。
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このように住民の方同士の交流も生まれている理由の一つに「木造・戸建て」というものが大きく影響しているような気がします。お隣の音を気にすることもなく、仮設住宅全体が明るくなっている雰囲気があります。家の前にもベンチが設置してあったり、プランターで植物を育てていますが、それが木造の住宅と一緒になることで、なんとも言えない温かさを醸し出しているような気がしてなりません。木造仮設住宅は、住み心地だけでなく住民同士の交流にも一役買っているのではないでしょうか?
posted by よりまさ at 16:13| Comment(0) | 仮設支援レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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